近況報告13

2020年2月2日

オハイオ州立大学

沖本 民生

 

早いもので2020年も1か月経ってしまいました。毎年この時期に思うことですが、新年の抱負を掲げるのは簡単ですが、実行するのは難しい。アメリカに来て1年、英語が予想以上に上達しません。日常生活で使わないので、上達しないのは当たり前なのですが、帰国した時に今の状況だと、なんとなく恥ずかしいので、英語の勉強を新年の抱負に決めました。毎週日曜日の朝に教会でESL(English as a second language)の教室(無料)があるので参加しようと思っていたのですが、1か月参加しないまま過ぎてしまいました。自分の意志の弱さにがっかりです。そして今では「この程度の英語力でもアメリカで生活できた」という見本になるのもいいのではないかと、勉強しなくていい言い訳を探してしまっています。留学体験者からよく聞く、留学開始後1年くらいのところで気持ちがだれるというのは、私も例に漏れないようです。と、ダメな自分を正当化してしまう姿勢も良くないと反省します。

私は基本的にしんどいことは嫌いで、できるだけ避けて通りたいと思っています。「苦労は買ってでもしろ」なんて言葉を聞いたことがありますが、苦労しなくて済むようもっとも楽そうな方法から試します。結局遠回りになるのかもしれませんが、楽なことなら失敗しても後悔しませんので。例えば、実は留学してからしばらくダイエットをしていました。方法は「毎週1回自撮りをするだけ」というものです。今ググってみたら、セルフィーダイエットというらしいです(参考:https://www.mamatenna.jp/article/457595/)。当たり前ですが、自撮りをしてもカロリーは消費されないので、追加で意識的に何かしなければ痩せません。私はしんどいことは嫌いなので、追加で何もしなかった結果、痩せることはありませんでした。以前「着るだけでやせてムキムキになれるTシャツ」を試したこともありますが、これも痩せませんでした。ダイエットではありませんが、「食べるだけで身長が伸びるマシュマロ(学生時代)」「毎日やるだけで身長が伸びる体操(学生時代、続かず)」を試したこともあります。「〇〇するだけで」という魔法の言葉。まあ当然、効果はありませんでした。始める段階で、もともと効果は期待しておらず、話のネタになればいいかなぁくらいの考えだったのも良くなかったかもしれませんが、楽して何かを得ようという虫の良い考えは捨てないといけないと気が付き始めました。アメリカ生活もずっと続くわけではないので、今後はもう少ししんどいことにもチャレンジしつつ、自分を磨いていければと思います。「毎日30分走るだけのダイエット」「毎日食事量を2割減らすだけのダイエット」が達成できる自分に成長するという目標を今立てました(ダイエットするとは言ってない)。周りにはモチベーションを上げてくれる同年代の日本人ポスドクが複数いるので、そういう人たちとの関りも増やしつつ、自分を奮い立たせていきたいと思います。結局、他力本願なんていう意見は受け付けません。

先日、学内の研究会に参加しました。研究室の教授がその研究会のリーダーで、まだ演題が少ないので、できるだけ演題を出すようにという指令が研究室のメンバーに下りました。私も少ないながらも若干データが出てきたので演題(ポスター発表)を出しました。ラボマネージャーに研究会の雰囲気を聞くと「学内の研究会だから気軽に参加すればいい。Figureも3つか4つくらいでいい。」と言われ、気軽に準備をしました。しかし、いざ参加してみるとどの演題もレベルが高い。Figureも当然6つは出しています。ラボマネージャーを軽く恨みました。しかし、研究会は口演がメインでポスターはおまけ的な位置づけだったのか、ポスター発表の時間はランチタイムになっていました。あまり聴衆もおらず、幸か不幸か、確かにFigure3つでも問題ない関心の低さでした。ラボマネージャーさん、一瞬恨んでごめんなさい。

まだしばらく寒い日が続くと思います。どうぞご自愛ください。最後になってしまいましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。